医療 エストニア

コロナっぽい風邪になった

コロナっぽい風邪になった

巷ではデルタ株やらなんやらと騒がれている中、超あやしい症状の風邪をひいた話です。

夏の終わり、バカンスへ

普段は過剰なぐらい引きこもっているわたしもヨーロッパらしく長めの休暇を取ったので、シーズンを避けて夏の終わりにサーレマー島(エストニアで一番大きな島)へ行くことに。 旅行先もコロナワクチン接種率が当時一番高かったサーレマーを選び、時期もホテルが夏の半額以下になる八月の終わりにした。 マスクはもちろん常時着用、唯一外していたのは外に誰も人がいないときとレストランで料理が出てきたときぐらいである。

まさかの嵐

今年の夏も暑すぎるとやたら文句を言っていたはずなのに、お盆を超えた辺りから秋を飛ばしたのか?という勢いで寒くなってしまったエストニア。 連日雨も続き、最低気温も10度を切ったり「これ本当に八月か????」とキレそうになりながらも、バカンス中の天気はなんと嵐。 雨風が大変なまま向かったのでそこまで船酔いしないわたしもフェリーは意味わからんぐらい揺れて吐きそうだった。

北欧と言えば部屋が暖かいことで有名だけど、八月だとまだセントラルヒーティング(暖房)がついてなかったりする。 そんなこんなでホテルの部屋もそこそこ寒かった。

バカンス帰り、土曜日熱が出る

金曜日まで嵐の中クソ寒いバカンスを楽しんだ翌日土曜日、朝起きたらめちゃくちゃ喉が痛い。 季節の変わり目は毎度のごとく風邪をひいてるので「昨日寒かったしそんなもんか」と思いながら念のため休むことに。 家にある抗原検査(唾液)は陰性。一緒に旅行していたパートナーは超元気だったけどコロナの疑いはあったので外出はやめるように頼んだ。

夕方は流石にちょっとだるくて熱をはかったら37.3度。インフルエンザでもなさそうな微妙な温度の熱、いよいよ怪しくなってきたのでマスク着用の元気なパートナーに食べ物飲み物だけそろえてもらい引き続き休む。 食欲もほとんどなかったので、フルーツを切ってもらって食べた。昼寝もたくさんしたけど夜はぐっすり寝るためにも解熱剤を飲んで寝た。

普段なら引きこもりすぎて心当たりゼロだから何回風邪ひいても「コロナかも」と思わなかったのに、今回は三日間のバカンス後に発熱なのでもしかして?と思う羽目になった。 潜伏期間を考えると少し早すぎる気はするけれど普段よりも他者との接触が可能性をゼロじゃなくさせてしまった。

何も食べられない日曜日

朝起きたら平熱になっていた。けど鼻水がぐいぐい出始めて不快感が高まった。毎日朝ごはんを欠かさないわたしも食欲ゼロのまま昼になり、下痢がはじまってしまった。地獄の始まりである。 午後には熱も完全に戻り37.5度近くで停滞してしまった。 ここまでベッドとトイレを往復するだけの生活になり、多分一日で10回近くの水下痢とかいうかなりヤバい量の水分が出切った。脱水は怖いのでひたすらスポーツドリンクを飲むだけの一日。 ちなみに普段からパートナーの脇の匂いをかぐ遊びをしているわたしも今日は匂いが薄い。コロナでは?と一瞬頭がよぎったものの、鼻づまりなんだから匂いしないのも当然か。

PCR検査が受けたい…ッ!

ここまで来ると従来株よりも味覚嗅覚症状が出にくく消化器症状が出やすいんだとか(要検証)のデルタ株と完全に一致した症状が出ている。もう完全にクロだろと思いつつ、かかりつけ医は平日だし、と思いながら明日まで待つことに。 新たに鼻から採取する抗原検査も試したが陰性だったので、二回連続抗原検査陰性からのPCR検査で陽性巻き返す展開になったら面白すぎるとか思ってしまった。

熱は下がるが風邪は治らない月曜日

朝かかりつけ医に電話して症状を伝えると、「かかりつけ医サポートラインにかけると一番早くPCR検査を受けれる」と伝えられたのですぐにそちらにも電話かけた。1時間後には検査場の予約が取れたので採取してもらった。 かかりつけ医に病欠で休むか聞かれたけれど、バカンスで抜けたあとの仕事を休むのもなんだか気がひけてしまった(日本人感覚)ので断った。お医者さん的にも「フルリモートならいいよ」という話もされた。 実際熱は下がっていて比較的マシだったので、喉鼻水の症状が気持ち悪かったので仕事はゆったりめに。(同僚には風邪をひいていることも途中でPCR検査に抜けることも伝えてある) それでもまだ下痢は治らず普通に10回ぐらいトイレに走り、食欲もあまり湧かなかったのでフルーツやお粥など回復食をメインに少しずつ食べるようにした。

3度目の陰性

PCR検査を午前に受けて明日までに出るよと言われた結果も同日夕方にはSMSが届いた。結果は陰性。 三日連続三回検査して全部陰性なんだからコロナの可能性は限りなくゼロだと分かったのでただの厄介な風邪であることが分かった。

まとめ

ちょうどこの数日後の木曜日に別用件で病院の予約を取っていたり、木曜日から10連休だったのもあって休むには良い環境だったと思う。ここからさらに10日経った今も少し痰が引っかかり痰を吐くための咳が出る。一週間経ってもかかりつけ看護師さんから「体調はどう?」と聞かれたり、エストニアの医療者さんのサポートにはひたすら感謝しかない。そしてなにより長い間看病してくれたパートナーもありがとう。 長引く風邪はめちゃくちゃつらいのでしっかり休もう。


わたしもパートナーもワクチンは6月に接種済みです。エストニアでのワクチン接種の話は電子国家エストニアのCOVIDワクチン事情と接種レポから読めます。