エストニア生活を続けてエストニア訛りの英語とエストニア語を聞き続けた結果、むしろエストニア英語が自然に話せるようになりました!一時期 Twitter でバズった英語のアクセント AI 判定でもフィンランド語 99%出せます!(もちろんエストニア語は存在しない)
エストニアに来た当初は非英語圏訛りの英語が苦手でアクセント強めの教授の講義が分からなかったりしたのにね…今ではすっかりネイティブ英語が全然分からないよ…みんなエストニア訛りで話そうね…
ここでは発音と文法について解説しようと思います。エストニア人の友人にも聞き取り協力を得ましたありがとう!
エストニア語はすべての単語の語頭にアクセントがつく(例外あり)ので英語の時も同じノリで話してきます。日本人英語が平坦と言われるのの真逆を行く。特に中高年以上の英語に顕著で、気を抜いてると「いや待てエストニア語を話してるのか?」と頭をよぎります。 英語が達者な若者ですらほとんどのケースでこのリズム感が残っているので何故か安心します。
わたし調べだと若いエストニア人の 10-15%ぐらいがネイティブみたいに話します。だいたいアメリカ英語。5-10%ぐらいはエストニア語前提知識がないと理解しづらい強めのアクセントかもしれない。
This is my favourite beer
エストニア語では語頭の有声音は無声音になるので、beer の発音は peer になります。これは本当に紛らわしい!未だに聞き間違える(というか発音同じ)し、エストニア英語が得意な私も咄嗟に真似できない。多分英語話者のほとんどが bussijaam(バスターミナル駅)という単語を初めて聞いたときに衝撃を受けてると思う。
ちなみに学校ではヨーロッパらしくイギリス英語を学ぶので綴りはイギリス式。でもみんなエストニアの英語話せるのは学校じゃなくて YouTube なので人それぞれ。
かなりどうでもいいけど私は語尾の有声音が無声音になってしまう。永遠に治らない英語の癖のひとつ。
th の音はエストニア語に存在しないので、代わりにタ行ダ行になります。this は dis、that は dat です。というかこれも無声音になるので tis と tat。
逆にロシア系は th を z で発音するのでエストニア系かロシア系か判別つかない最初の頃はこの音が確定ポイントだった。今思えばリズムとか明らかに違うんだけどね。
関係ないけどイギリス英語の一部は th が f/v になるのも初めて知った時結構びっくりしました。
見出しがちょっと分かりづらいんですが、要は No とか Go とか英語だとノゥ、ゴゥと二重母音になるところ、長母音でノー、ゴーになります。これは日本人も一緒なので分かりやすい。二重母音難しいよね。「Nonono(ノノノ)!」みたいな発音でとても可愛らしいですね。
個人的に特別賞をあげたいのが会話の仕切り直しで使われる soです。同じ意味の単語 Nii(または Nonii)がエストニア語にも存在するので、全く同じ勢いで「Sooooo(ソーーー)」と話し始めるエストニア人がとても多いです。なんなら英語話してる途中で Nii って言い出す人もいるんだけどそれは流石にルール違反だと思います(可愛いけども!)
これは完全にエストニア語の影響を受けたエストニア英語です。なぜならエストニア語で 1 時半のことを pool kaks(half two)と言うからそのまま英単語に変換されてる。 Half past two かな?と混乱する可能性があるので one thirty なのか two thirty なのが確認した方が良い。
ちなみに veerand kaks(quarter two)で 1 時 15 分を指すんだけど、これは流石に聞いたことがない。そもそもエストニア語でも veerand という単語自体が若干忌避されていることもあるかも、分かりづらいもんね。
I have pen
日本人的には分かりやすい!a だとか an だとかいらねえ! ちなみに複数形はエストニア語にも存在するのできっちり言うことが多いです。日本人はここで敗北感を味わいます。
エストニア英語はエストニア語と同じくとても可愛いと思います。他にもあったら教えてください!