エストニア エストニア語

エストニア語B2試験勉強について

エストニア語B2試験勉強について

エストニア語試験、特に B2 はラジオや新聞からそのまま抜粋されるのでかなり現実に寄り添った試験である。つまり普通にエストニア語で生活していれば余裕で受かる内容になっているものの、日本人たるもの試験勉強をしてなんとか耐えたいということで、万年 B1 の私が独学でおこなった日本式の試験勉強をシェアしようと思う。

試験勉強前のスペック

基本的に英語で生きてきたのでエストニア語は万年 B1 でサバイバル!エストニアに数年住んでるけど普段エストニア語を使わない&真面目に勉強してない人はこんな感じの人が多いんじゃないかな?と勝手に思ってる。

独学

  • E nagu Eesti を一通り開いた(演習問題は解いてないし単語も覚えてない)
  • K nagu Kihnu は一瞬開いて挫折した
  • Speakly(単語アプリ)は5年以上かけて三回ぐらい最後までクリアした(継続ができない)
  • Keeleklikk やら Keeletee やらは一瞬開いて終了
  • Integratsioon の B1 コース修了(続けて B2 も受講したけど指示すら理解できなくて自然にドロップアウト)

日常生活

  • レストランでたまにエストニア語で注文する(でも大体見た目で英語メニュー渡されるのでそのまま英語で頼む)
  • 英語が通じない相手ならエストニア語で頑張る(少し英語混ぜたり Google 翻訳を使ってサバイバル)
  • 発音は 99%通じるので文章の読み上げは問題なし
  • ニュースは見出しから読めないものがほとんど、元々知ってる話題はなんとなく分かる
  • ラジオは単語が一部聞こえる程度、主題が分かるか分からないかの狭間
  • マックのハッピーセットの絵本で分からない単語がよく出てくるけど流れは掴める
  • エストニア人の配偶者、同僚、友達との会話は英語(唯一エストニア語で話すの相手は義母のみ)

エストニア語試験

特に勉強せずに受けた試験たち(不合格含むすべて)の結果がこちら。B1 と B2 には大きな壁があると痛感。結果から分かる通り、3-4 年以上全く成長していないと言っても良い、ゆえの万年 B1。

A2 合格 88%(2020.09.12)

W väga hea(91-100%)
L väga hea(91-100%)
R väga hea(91-100%)
S nõrk(50-59%)

B1 合格 81%(2021.02.14)

W rahuldav(60-75%)
L hea(76-90%)
R väga hea(91-100%)
S hea(76-90%)

B2 不合格 54%(2021.11.27)

W nõrk(50-59%)
L rahuldav(60-75%)
R rahuldav(60-75%)
S ei vasta taseme nõuetele(1-49%)

B2 不合格 54%(2022.05.21)

W nõrk(50-59%)
L rahuldav(60-75%)
R nõrk(50-59%)
S ei vasta taseme nõuetele(1-49%)

勉強内容

試験受けるまで2ヶ月弱あったので、ざっくりスケジュール組んだ。

毎日

単語

  • Speakly(20単語)
  • Drops(5分)
  • Anki(E nagu Eesti と K nagu Kihnu)

とにもかくにも語彙が圧倒的に足りないので、日本人らしく単語を詰め込んだ。単語が分からないと何も始まらない。最初の方は一時間ぐらいかけて Anki をこなした。これだけで数千単語?完全に覚えた訳ではないけど、1週間もすれば知ってる単語が増えていくのが実感できた。リーディングなどで知らない単語があったら自分で作った Anki デッキに追加した。ここでの暗記は使えるようになるというより、受動的な語彙を増やす目的だったので適当な対訳程度で例文やらは入れてない。(詰め込みなのでそんな時間の余裕はない)

リーディング

  • 1 日 1 個何か読む

ERR みたいなニュースだったり、子育てコラムだったり、とにかく一記事読み切る感じ。できる限り試験に出そうな内容(自然科学だとか)を抜粋してた。 Google 翻訳を使って雰囲気で読めれば OK として、知らない単語は Anki へ追加。ライティングやスピーキングに使えそうないい感じの表現をメモ帳に集める。チラ裏レベル。

Ei maksa
Tasub
Tuleb

Enamik inimesi
Pool inimesi
Veerand inimesi
Suur osa inimestest

リスニング

  • 1 日 1 個何か聞く

語彙が浅いうちはラジオ聞いても分からないので Speakly のリスニング演習で同じのを聞いたりした。語彙強化の効果が出てきた頃に Eesti Raadio(アプリ)で興味ある分野と試験に出そうな分野のポッドキャストを聞いた。インターネット依存、ストレス対処法などなど。個人的には Huvitaja が好きだった。正直リスニング能力はすぐ伸びないので内容が完璧に分かることはないけどエストニア語に多少慣れることができたと思う。

Week 1-2(リーディング、文法)

模擬試験はリーディングだけ、あんまり分からないながらも 80%取れた。知らない単語はそのまま Anki へ。 keeleweb2 は大量のページがあるので ESTICA というエストニアに関する読み物と sõnavara だけ。本当は全部やる気でいたけど、あまりに分からなすぎてモチベ無くしかけた。ちょうどよく分からないレベルを適当に解いた。

Week 3-4(リーディング、文法+リスニング)

10 日かけて一通り解いた。リーディングとリスニングと文法に分かれていて、一部解答や解説が欠けててよく分からないまま終わったけど演習としてはまあまあ満足。一問解いたら毎日やるリスニングリーディングにカウントしてた。

コンサルテーション

ここでコンサルテーション。ライティングの ABC を学んだ気がする。スピーキングの例として立候補するものの言葉が詰まりすぎてかなり危機感があった。模擬試験(リスニング)は 80%だった。リーディングは既に解いたモノだったので飛ばして途中で帰った。

Week 5-6(スピーキング、ライティング)

演習に続いて模擬試験も購入。前の週と変わらずノルマのリーディングやリスニングを解きつつ、スピーキングとライティングは野良エストニア人を捕まえて相手してもらうしかない。ライティングは語学交換アプリの知り合い等に修正やアドバイスをもらい、スピーキングは夫に頼んだ。ライティングもスピーキングもどの言語だろうと苦手だったけど、毎日続けるとマシになった気がする(特にライティング)。

スピーキングもある程度テンプレ的なのをチラ裏程度にメモしたけど、試験までにちゃんと使えるようにはならなかった。最後の週にやるのでは遅いのかもしれない。でも知っとくだけで会話が止まりづらい(流暢っぽく聞こえる)ので多少は助かった。

同意
Mulle meeldib teie idee/mõte
Ma nõustun teiega
Ma olen selle väitega täitsa nõus
Ma arvan nii/samamoodi

反対
Ma ei saa sellega nõustuda
Ma mõtlen teistmoodi
Mul on erinev arvamus

話を終える
Mida te (teemast, sellest ajast) arvate?
Mida te sellises olukorras teeksite?
Kuidas selliste asjadega tegeleda?
Ma ei oska rohkem midagi öelda aga teie?

まとめ

せっかく実用的な語学試験なのに、短期に詰め込んで戦った記録を残すのどうなんだろうとは思ってる。

永住許可でも必要語学要件が B1 なのでそもそも B2 以上に需要があるのか分からないけど、とりあえず詰め込めばゼロからでも体感半年ぐらいあれば B2 合格(60%)までは現実的に辿り着ける気がする。実際に言語能力が B2 に達するかは別問題なので、やっぱりちゃんと普段からエストニア語に触れたいなと願う引きこもり、はい。


ちなみに結果は 85%と想像以上に高得点。試験については別記事に書きました。