妊活頑張ってもなかなかできない！ということでさっさと不妊検査に向かいました。まだ数周期しか経ってない（その上ワクチン接種、コロナ感染も挟んでる）とはいえ、二十代前半なら即できるだろうと思っていたら周期もやや長いし本当に妊娠できるんだろうか？と不安でいっぱいになります。頑張れば頑張るほど辛い。リラックスなんてとてもできなかったのでまずは検査をしてみようという流れに。

わたしたちの妊活

エストニアの産休育休制度の関係で一年はしっかり働いてから妊活しようと決めていました。家づくりのペースもゆっくりだったので、できればタリンの小さいアパートじゃなくて田舎の戸建てで子育てしたいなあという願望もありました。ワクチンで生理周期が 2 周期連続で 10 日遅れたりコロナにかかったり一時帰国したり………とまあ色々トラブルはあったものの、基礎体温は低温期と高温期にしっかり分かれていたしやや長い生理周期（32 日）で定期的に生理は来ていたし排卵検査薬も然るべき時に強陽性が出てました。元々レス気味だったのですが、排卵日周辺は義務感に駆られて婦人科の先生にお勧めされた”2 日に一度の頻度”で頑張っていました。

ずっとピルを服用していたので（ピルの副作用が酷かったのもあり）婦人科に行って、妊活を考えていることを伝えると「妊活前の 2 周期ぐらいはピルやめておいたほうがいい。体が戻るのには時間がかかるしもし妊娠してもあまりいい結果にならないことが多い。」と言われたので早速ピルをやめました。実際低用量ピルの初日は副作用（吐き気、嘔吐、下痢）が酷く、避妊シールに変えても症状が変わらなかったので妊活抜きにしても潮時かな…という感じでした。一年以上飲んでいたピルで突如副作用が現れるケースはお医者さんにも聞いたことがないと言われて未だに副作用の原因は不明です。

検査

血液検査（低温期）

栄養（ビタミン、鉄）やら甲状腺ホルモンやらの検査です。高温期にしかできない検査以外全部まとめてやりました。

超音波検査

卵胞がちゃんと育ってるかを確認しました。AMH がやや高めだったので PCOS だったり…？と思っていたら普通に主卵胞も確認できたので「若いから 6 ぐらいなら普通だね〜」と言われました。

HyFoSy（卵管疎通性検査）

日本にはまだ無いのか英語でしか情報が出てこないけれど、卵管造影検査の進化版で痛みもより少ない卵管が通ってるかを確認しました。

事前（30-45 分前）に鎮痛剤を飲んでおくと良いと言われたので飲んでから臨みました。ネットで卵管造影で結構痛いって言ってる人も見かけたのでかなり怖かったですが卵管がよく通っていたこともあり痛みゼロで「もう終わり？」という感じでした。

血液検査（高温期）

高温期にしかできない、黄体ホルモンやらがちゃんと機能してるかの検査です。

精液検査

女だけ検査しても意味ないので旦那にも検査に行ってもらいました。嫌がる男性も多いらしくて協力的な旦那で良かったと思います。採精室（？）の防音がアレらしくてかなり気が散ったと言っていました。

精液検査は女性同伴も可。好奇心から「なんで？」と聞いたところ、女性がいないと射精できない男性が一定数いるからだそうです。

これらの検査は合計で十万円以上飛んでいる計算ですが、幸運なことに会社の福利厚生（不妊治療）のおかげで自費はゼロで済みました。

検査結果

とまあお金をかけて色々調べた結果、若いくせにあまり良くない数値があったので二人で改善していこうと話し合いました。正直妊活でメンタルがやられてたので何度も泣きました。あとお医者さんの言い方がキツくて、クリニックでも涙を堪えられなかったこともあります。でもそれ以上に子供ができるか分からないことが怖かったです。

妊娠できた

二人で 11 時には消灯就寝、牛乳をアーモンドミルクや豆乳に変えたり、サプリも始めました。目標も決めて ○ 月までにできなかったら体外受精に進もうと決めていた直前に妊娠しました。（タイミングを取っていて卵管が通っている以上、人工授精は意味ないと言われた）生活習慣の改善がどこまで数値に現れたかは分からずじまいだけど、妊娠検査薬で陽性が出たときは二人で喜びを分かち合いました。結果的に自己流タイミング法／医療タイミング法合わせて 5 周期目で授かることができましたが、二十代前半にしてはやや遅いぐらいだったと思います。

妊娠しなかった周期（1-4）まとめ

• 排卵日前後の週に 2 日に一度タイミング（一周期あたり 5 回程度）
• 基礎体温を測る
• 排卵検査薬を使う
• サプリ（葉酸、ビタミン D）を飲む

3 周期うまく行かなかった後にクリニックに行って超音波検査で排卵を見てもらったので、4 周期目は医療タイミング法になります。

妊娠した周期（5）まとめ

• D9-D23 まで毎日タイミング

• 基礎体温を測るのをやめる

• 排卵検査薬をやめる

• 夜は 11 時には消灯

• サプリ（男性向け）を飲む

• 牛乳の代わりにわたしは豆乳、旦那はアーモンドミルクを飲む

• ダイエットコーラをやめる

• コーヒーをカフェインレスにする

  1.5 ヶ月ぐらいの生活習慣や食べ物の改善でどこまで数値がよくなるのかは分かりませんが、タイミングを毎日にしたことが一番大きい気がします。レス夫婦にとってはこれが結構難しいので、我が家は気合というか義務感みたいなもので無理やり乗り切りました。とはいえ精神的にしんどいものはしんどいので、特に長くなればなるほどシリンジ法も検討し始めると良いかと思います。あと基礎体温を測ることで睡眠の質が落ちていた気がするので、ある程度排卵日の予測がついてから、わたしの場合はやめて良かったと思います。

基本データ

• 生理周期 32 日
• 排卵遅め（D16-18）
• 高温期長め（16 日前後）

使っていたアプリ

• Flo（プレミアム）

妊娠検査薬の反応

• D30(生理予定日-2)／規定時間外に蒸発線並みのギリギリ見えるか見えないかぐらいの薄さ（生理予定日 1 週間後からの妊娠検査薬）
• D31(生理予定日-1)／規定時間外にうっすら（生理予定日から使える早期妊娠検査薬）
• D35(生理予定日+3)／3 分以内にくっきり（生理予定日 1 週間後からの妊娠検査薬）

毎回何本も無駄にしてきた検査薬で初めて二本線を見れたのはとても嬉しかったけど、正直薄すぎて最初は化学流産？と手放しに喜べませんでした。でも旦那に見せたらすごく喜んでくれました。（本当は隠してサプライズとかしたかったけど無理だった）初診まではどうなるか分からない、と自分で自分を抑える感じでした。

妊娠超初期症状

• 生理が遅れるまでは症状無し（通常の生理前の症状）
• D33（生理予定日+1）／生理前の黄色っぽいおりもの
• D34（生理予定日+2）／透明な水おり、生理前にも起こる下痢、生理前にも起きたことがない乳首痛でうつぶせ寝が痛い
• D35（生理予定日+3）／透明なのびおりと水おり

基本的に超初期症状はなくて、むしろ生理来そう？みたいなのばかりでした。唯一違ったのは乳首痛。普段の生理でもあまり胸が張ることがなかったので、うつぶせ寝が痛いなんてことは起きたことはなかったです。前述の通り基礎体温を測るのをやめていたので体温からの予測もできませんでした。

エストニアの不妊治療

ちなみにエストニアでは一年以上不妊かつ高齢でない場合、顕微授精含む高度不妊治療まで無償で提供されているので、もし悩んでいる方がいたら気軽に相談してみるのもいいと思います。わたしは一年以内だったので私立に行きましたが治療の質に差はありません。それでもわざわざお金をかけて私立に来る人がいるのは何故か訪ねたところ、私立の方が時間が長く取れるからだそうです。公立の場合は相談時間などは最低限になるようですが、やはり治療の質は変わらないとのことです。

まとめ

妊活は先が見えなくてこんなに若いのに一人もできなかったらどうしようとずっと不安に駆られてました。正直妊活を始めてからは他のことがほとんど手につかないぐらい頭がいっぱいいっぱいになってしまって、ストレスは妊活に大敵だと分かっていてもいろいろな可能性を考えてしまいました。あくまで結果論にはなってしまうけど、わたしたちは早くに検査をして良くない部分も分かり、二人で話をして生活を改善した末に妊娠することができました。数打たなきゃ当たらないし数打っても当たるとは限らない、まさに子は授かり物ですが、他にも悩んでる人がいたらクリニックに相談してみるのも一つの手かと思います。