日本は有給が少ない代わりに休日が多いってきいたけど、実際どうなの?気になったので調べてみた。そもそも権利である有給すら消化させてくれないだとかまともな理由がいるだとかちょくちょく Twitter で見かけるのでさらにヒエエとなってしまう。
名前の付いた祝日はたくさんあるけど、今回注目するのは休みになるものだけ。
まずは日本の祝日から見てみよう
内閣府のページを見てみると 以下の表(引用)のようになる。
祝日 | 日付 | 説明 |
---|---|---|
元日 | 1 月 1 日 | 年のはじめを祝う。 |
成人の日 | 1 月の第 2 月曜日 | おとなになったことを自覚し、みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます。 |
建国記念の日 | 政令で定める日 | 建国をしのび、国を愛する心を養う。 |
天皇誕生日 | 2 月 23 日 | 天皇の誕生日を祝う。 |
春分の日 | 春分日 | 自然をたたえ、生物をいつくしむ。 |
昭和の日 | 4 月 29 日 | 激動の日々を経て、復興を遂げた昭和の時代を顧み、国の将来に思いをいたす。 |
憲法記念日 | 5 月 3 日 | 日本国憲法の施行を記念し、国の成長を期する。 |
みどりの日 | 5 月 4 日 | 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し、豊かな心をはぐくむ。 |
こどもの日 | 5 月 5 日 | こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。 |
海の日 | 7 月の第 3 月曜日 | 海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う。 |
山の日 | 8 月 11 日 | 山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する。 |
敬老の日 | 9 月の第 3 月曜日 | 多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う。 |
秋分の日 | 秋分日 | 祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。 |
スポーツの日 | 10 月の第 2 月曜日 | スポーツにしたしみ、健康な心身をつちかう。 |
文化の日 | 11 月 3 日 | 自由と平和を愛し、文化をすすめる。 |
勤労感謝の日 | 11 月 23 日 | 勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう。 |
ほかの国にありがちな独立記念日みたいなものの代わりにやや抽象的なものが多いような気がする。当たり前だけどクリスマスもない。秋分の日の説明もなかなか祝日の名前と一致しないので、人生で今はじめて学んだ。ブログのために調べてよかった。
計 16 日。
エストニアの法律のページを見てみると 以下の表(引用)のようになる。これは 2020 年のもので*印の日付は毎年変わるもの。
祝日(英語) | 日付 |
---|---|
New Year’s Day | January 1 |
Independence Day, anniversary of the Republic of Estonia | February 24 |
Good Friday | April 10* |
Easter Sunday | April 12* |
Spring Day | May 1 |
Pentecost | May 31* |
Victory Day | June 23 |
Midsummer Day | June 24 |
Day of Restoration of Independence | August 20 |
Christmas Eve | December 24 |
Christmas Day | December 25 |
Boxing Day | December 26 |
他にも祝日はたくさんあるけど、休みになるものだけ書いてる。Good Friday(エストニア語:suur reede)に関してはちょっとよくわからないけど、日本みたいに振替休日の概念がないから土日に吸収されることを考えると大分少なく感じる。
計 12 日。
※ちなみに 2020 年のものだとこれらの 12 日のうち 3 つが土日と重なったので実質 9 日しかない。
働かなくてもお金がもらえる最高の休み。
厚生労働省の pdf 資料によると、日本の有給は勤務継続年数で変わってくるみたい。半年の場合は 10 日。6 年半以上の場合は 20 日になる。基本的に労働者が指定した日はほぼ無条件で有給が取得できる仕組みのはずなのに、「忙しい時期だと有給が取りづらい」なんて話もよく聞くから社会は怖い。
日本語で調べると有給みたいに重要なデータですら個人ブログばかり出てくるのはなんでだろう?誰が書いたかもわからないような個人がまとめたものよりも政府や公共機関が書いた資料が見たい。SEO はどうなってるんだ。
計 10-20 日。
invest in estoniaを見てみると、エストニアの有給は 28 日。そのうち 2 週間はまとめて取得しないといけないので、大抵の人は天気のいい夏にバカンス行きがち。やっぱりエストニアの政府関連のサイトは情報が綺麗にまとまっていて見やすいので好き。情報を透明化させるためにも伝え方は大事だ。
計 28 日。
ちなみにわたしの勤め先は土日含めて 35 日なので、当たり前だけど会社によっては有給が少し多かったりする。
国 | 祝日 | 有給 | 合計 |
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日本 | 16 日 | 10-20 日 | 26-36 日 |
エストニア | -12 日 | 28 日 | -40 日 |
結果はエストニアのほうが休みが多いことに!とはいえ日本で長く働いている場合は 20 日以上の有給がもらえるので、祝日が 12 日以下であるエストニアと比べると休みの日にちは同じぐらいになるかな。二週間まとめて取らないといけない制約があるとはいえ、個人的には休みたいときを自分で選べる有給のほうが嬉しいです。あと完全月給制じゃない場合は祝日だと額面が減ってしまうのでやっぱり有給が好き。日本もさらに有給が増えて、いやその前に、もっと気軽に有給が取れる ようになってほしい。法律だと労働者のほうが強いのに現実はきびしい。