エストニア 医療 妊娠出産

ITKでNIPTを受けてきた

ITKでNIPTを受けてきた

東タリン中央病院(Ida Tallinna Keskhaigla、以下 ITK)で NIPT を受けてきました。

NIPT とは

出生前診断の一つで10w から 3 大トリソミーの有無(13/18/21)と性別が分かる血液検査です。確定診断ではないですが、陰性的中率が非常に高いことが知られています。

と、適当に書いてみるけど NIPTIFY(エストニア語)を見てみるとよく分かると思います。

出生前診断について「いのちの選別」だとか言う人は確かにいるけど作ったのも育てるのも当事者だけの話なので外野がとやかく言うな、と先に書いておきます。

エストニアの出生前診断

エストニアでは全妊婦に対しコンバインド検査(オスカーテスト)が無料で実施されています。NIPT よりも精度は低いけれどエコーと血清マーカーでより多くの障害の有無が調べられます。エストニアではコンバインド検査でハイリスク(NIPT は陽性と陰性の判定だけどコンバインド検査は確率で出る)の場合は無料で NIPT が提供されています。その前に勝手に NIPT を受ける私たちのような夫婦の場合は自費です。

ちなみにパンデミック中はコンバインド検査の代わりにNIPTが無料で提供されていたらしい。

NIPT 当日の話

田舎からタリンへ

平日の午前中しかやってないので会社(まだ妊娠を伝えていない)には「病院の予約があるので少し離席します」とだけ伝えて ITK へ。義実家に里帰りしているので車で 45 分ぐらいかかったけど、もし陣痛が来たときもこんなに運転してていいの!?と思ったりもしました。朝 8 時の予約だったので 6 時台には車に乗り込む。それはともかく ITK は車で行っても駐車できない(緊急や出産の場合を除く)ので旦那には外で待っててもらうことに。

あと胃に多少ものを入れてきた(空腹だと気持ち悪くなる)とはいえ、朝っぱらからの運転でそこそこ気持ち悪く着く前にはウッとなっていました。

受付

初診で「健診はずっと無料だから次回以降受付寄らなくていいよ」と言われていたものの、今回は有料だしお金払わないとな?と思って受付に向かいました。「検査後に来て」と言われたので場所だけ聞いておきました。

受付はエストニア語で話すんだけど、毎回めちゃくちゃ喜ばれてなんだか嬉しい気持ちになります。外国人の見た目をしてるとやはり英語で話しかけられるけど、あまり英語が得意でない人が多いようなので人によっては通訳必要かもしれないです。受付は高齢女性の方が多いのでエストニア語とロシア語は確実に通じるハズ。

検査

入り口入って右の階段を登ってすぐ右にある部屋でした。少し早く着いてしまったので部屋の前にある椅子で待機。気持ち悪くてトイレで吐こうか迷ったけどなんとか耐えました。時間の 10 分前ぐらいに医者が来てエストニア語で"Kas sa räägid eesti keeles?"(エストニア語は話せる?)と聞かれたけど"inglise keeles, palun"(英語でお願いします)と答えたら別の部屋に行ってしまった。 あとから別の若い方を連れてきて通訳してくれることに。ロシア系の方だったのでロシア語 ↔️ 英語の通訳でした。

中に入って荷物を置いてベッドに座るように言われ、超音波検査の機械が目の前にあったので「エコーしてもらえますか?」と聞いたら NO とのこと。NIPT はまさに血を取るだけっぽい。初診(6w)以降もう一ヶ月以上開いていて胎児が生きているかの確認もないまま進む不安はあったけど、ついつい買ってしまったエンジェルサウンズで臍帯音や心拍は週に一度ぐらい確認してたのでまあ生きてる前提でいいのかなあ?とも思いました。

結局 NIPT の同意書に名前、日付、署名などのサインをしてから血液をとってもらっただけで 5 分もかからなかったけど、インボイスの印刷に時間がかかったので(プリンタの故障?)合計 10 分ぐらいでした。もっと細かく話されると思ったから英語にしたけどこのぐらい(エコーもないのでほぼ会話なし)ならエストニア語だけでも別によかったな、と後から思ったけど最初にわからなかったことなので仕方ないですね。エストニア語も少しずつ使えるようになったとはいえ大切なことを聞き逃してはいけないので、病院はできる限り英語でお願いしています。ありがたい。

結果はいつ出ますか?と尋ねたところ、5-7 営業日に電話が来ると言われましたが、6 営業日経った今も結果待ちです。ネットのフォーラム(エストニア語)を見ると 15 日待ったみたいな人もいるし正直なところ、7 営業日以内に来るかは怪しいと思っています。

7 営業日目の朝に結果の連絡がきました。「全部陰性です。性別知りたい?」と 1 分ぐらいの短い電話でしたが、とても安心しました。性別も聞いたけど予想通りだったので特に驚きはありませんでした。

支払い

インボイスの紙を持って一回の受付へ戻りました。ウェブサイトにあったとおり 300€。日本で 20 万近くする検査なのでかなりお得感があります。どうやら銀行送金もできると聞いたけど、受付でも払えると言われたのでさっさと受付で払ってきました。

これもギリギリ会社の福利厚生(不妊治療)で返金されました。任意だし流石に無理だろうと思っていたので驚きましたが 300€ が無料になるのはありがたいです。

感想

ドキドキしながら向かった NIPT ですが血を抜くだけであまりにあっけなかったけど、こんなもんかあという感想です。性別が早くから分かるのも楽しみです。