エストニア

エストニアで年越しする

エストニアで年越しする

Head uut aastat! 日本に全然帰れていないので人生で初めてエストニアで年越しをしました。コロナの流行もあって今回はわたし、レナルト、お母さんの3人。甥っ子は寝坊したらしく年越してから来た。

まさかの真昼間から集まる

料理が大好きなプロお母さんが毎度のようにたくさん料理を作って待ってくれているので早く行く(=胃袋リカバリーの時間が長くなる)のが毎度の流れです。とはいえ年越しは夜中の12時なのにいくらなんでも昼の12時は早すぎるんじゃ…?タリンから車で30分ぐらいなので、なんやかんや朝起きれなくてグダグダするのでいつも一時間後ぐらいになった。それでも死ぬほど時間がある。

わたしのごはん

今回は事前に日本の料理も少しだけ持っていくと伝えて

  • 茶碗蒸し
  • エビマヨ
  • そば

を作りました。といっても普段の料理スタイルはわたしが指示してレナルトが作業する感じなので自分が作ったとは到底言えないチームプレイ。

茶碗蒸しは最近簡易蒸し器(鍋底にはめるやつ)を買ってハマっていて、ザ・日本料理という感じがするので面白いかなあ、と。初めて食べるにしては見た目も質感も味も面白いから、シェフのお母さんにも食べてもらいたい。年齢当てゲームよりは多分みんなが楽しめるやつ。エビマヨはたまたま数日前に作ったんだけど、やたらハマったのでお母さんにも食べてもらいたかったみたい。冷凍エビにマヨネーズとケチャップ他を和えるだけの海外勢にも優しいタイプの日本食(中華料理)なので最高!あとはスーパー(今回はRimi、SelverやPrismaにも売ってる)で買ってきたそばと日本から持参しためんつゆを持ってった。

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お母さんは茶碗蒸しとエビマヨはそこまで好きではなさそうな反応だった。食材あてゲームはかなり難航し卵が入ってるのも分からなかったけど、実際ほとんどだし汁だからだしが入ってることはすぐ分かったって。ちなみになんでも美味しいといってくれる甥っ子は美味しいといって完食してくれたけど、外国人にとって茶碗蒸しは結構好き嫌いがはっきりしそう。エビマヨは純粋にマヨネーズがくどいからわたしもたまに食べたくないし、若い男の子が好きな感じかな?と思う。そばは高評価、というか日本のそばつゆ本当に美味しい。具材はもちろんないので気持ち程度にごまをふりかけておいた。そばがソバからできていることも味から当てるのは難しいので、「ソバだよ!」と伝えたらびっくりしてた。

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ちなみにエストニアで見かけるそば(tatar)はこんな感じ。そばのキツイ臭いが凝縮された感じなので偏食わたしはとても苦手だけど、そばはそばなので健康には良い。だからと言って食べないけどね。

お母さんのごはん

image カニカマの中に美味しいなにかが入ったスナック的なもの、ニシンのサラダ、かぼちゃ、チキンの煮凝り、穀物系のクッキー、ジンジャーブレッド、ストロベリーウォーター。魚っぽい味をした魚が苦手なのでニシンのサラダは食べられなかったけど、初めて食べたチキンの煮凝り普通においしくてびっくりした。 ニシンのサラダはいろんな材料が層になっていて、これはロシア式らしい。エストニアのニシンのサラダはこれを全部かき混ぜて出来上がる。実際味に違いがあるのかは知らない。

image 茹でたジャガイモ、ポーク、チキン、とそのソース。全部美味しいやつ。オーブンで人参焼くとめちゃくちゃ甘くなって美味しかったので、オーブン野菜は家でも是非始めたいと思った。

image いつもデザートが用意(勿論手作り)されていることがすごいんだけど、これは最後までなんなのかよくわからなかった。mannakreemというデザートでmannavahtよりもちょっとしっかりした感じ。牛乳をかけて食べるんだけど、混ぜちゃいけないらしい。普通においしい。ゼリーでもないしヨーグルトでもないから食感をうまく説明できないけどたぶんエストニア料理な気がする。

エストニアは年越しに12種類の食べ物を食べるらしい。これは一年が12か月あるからなんだって~。お母さんの家に来るといつも12種類ぐらいは食べているので年越し気分。多分この日もわたしの料理含めてちょうど12種類ぐらいあったはず。写真に全部写ってるかは怪しい。

暇つぶし時間

ご飯を食べ終わっても昼の3時ぐらいでかなり暇だったので、日本の家族とビデオ電話したりした。寒いから外にも出れないし、ボードゲームもトランプも一切ないから結構原始的な遊びをした。鉛筆をクイってやって飛行機になって陣地取り合うやつ(小学校のとき、みんなやったよね?)とか絵しりとりとか。

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エストニア語は単語の終わり方に偏りがありすぎてsとaの集中攻撃だった。そういえば以前英語でしりとりしたこともあったけど、日本語ってもしかして世界一しりとりに優しい言語だったりする?なんやかんやで子どもの頃に戻ったみたいで楽しかった。そしてエストニア語にいい勉強になったことにしよう。でも念のため今度来るときはSwitchかなんか持っていくと楽しいかもしれない。

ほかの家族にも電話したりでなんやかんや時が流れてまたご飯食べてみたいなのを繰り返すといつの間に夜に。話の流れは忘れたけど、みんなで東日本大震災の動画を見たらお母さんは日本に行くのが怖くなってしまったらしい。地震も津波ももちろん怖い。そのあと眠くなったのでソファでひと眠り(相変わらず周りが動いているときに昼寝しがち)したりした。年越しそばは11時ごろに食べた。

年越し

日付が変わるころにはドローンと花火をもって慌てて外に出た。兄弟のほとんどが半径500mぐらいに住んでるので花火を一緒に飛ばす。撮影用にドローンも飛ばしてみたけど位置的にもなかなか綺麗には写らなかったみたい。わたしは花火の音が苦手なので犬と一緒に怖がって駆け回る感じ。最終的に車の中で終わるまで待ったよね。そのあと兄弟のところにちょこっと寄って新年の挨拶をしてから家に戻った。夜からやたらシャンパン飲んでるのでそこそこ愉快な雰囲気でおしゃべり。普段お酒飲まないけど酒が入るとエストニア語が喋れる気がする(気がするだけ)結局二時半ぐらいまで喋ってたので、タリンのアパートに戻ったのは朝3時。あまりに眠かったので二人とも速攻で寝た。

そんなこんなで初めてのエストニアでの年越し、やたらグダグダしてしまったけど年末年始は本来こうあるべき。いや日本でも同じぐらいダラダラしていたと思う。おせちは別に好きじゃないけど、大晦日に食べるいつもよりちょっといいお肉のすき焼きが恋しい。お母さんがミートスライサー持ってることが発覚したので意地でも和牛(wagyuuは日本産の肉じゃなくても売ってるハズ)を手に入れるしかない。