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エストニアの給料ってどうなの?

エストニアの給料ってどうなの?

エストニアって地理的にもビミョーな位置にあるけど、実際のお給料は高いの?低いの?という疑問に答える記事。 ちなみにこれは以前エストニアの休日について書いた記事です。

まずは政府の統計を見てみよう

相変わらずエストニアは政府のページがとても分かりやすいので今回参考にするのはWork in Estonia。電子政府は情報の透明さが肝なので、エストニアの情報は公式が一番見やすい。こんな個人のブログよりもさっさと公式に飛んでくれ。

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これは2018年に出された、2017年の情報だけど、このときエストニアの平均月収は1221ユーロ。これを低いと取るか高いと取るかは人それぞれだけど、思わず二度見したくなるような部分が何か所もある。これから少しだけ二度見ポイントをお伝えしたい。

給料が高い分野

金融、保険、エネルギー、そしてITが強いらしい。例に出されているソフトウェアエンジニアのリードになれば3662ユーロ稼げるんだとか。この辺は日本でも比較的給料がもらえる分野なのでそこまで驚かない。

IT業界は全体平均の2倍近く稼ぐ

さて、先ほど述べたようにエストニアの平均月収は1221ユーロ。その横に個別でIT業界の平均月収が書かれているが、なんと二倍近い2109ユーロ。数字にも驚くけど、政府のサイトでここまで書くことにも驚く。

地域格差もある

エストニアの中で一番高いのは首都・タリンがあるHarju県!平均給料は1386ユーロ。それに対して一番低いのはSaare島、平均給料は896ユーロ。1.5倍ぐらい変わるけど日本も割とそれぐらいの賃金格差があるのでそこまで驚かない。当たり前だけど賃金が違えば生活費もかなり変わるので特に生活に困ることはないハズ。

まとめると首都タリンでIT業界で働くのが最強。実際に「エンジニアは給料が高い」という話はエストニアに住んでいれば一度は聞く話だと思う。

実際の手取りと税金の話

地理的にビミョーな位置にあるエストニア、北欧は税金が高いっていうし実際に手に入る額はどうなの?結論から言ってしまえば、お金持ちにとっては悪くない

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Work in Estoniaによると給料から差し引かれるのは20%と少し。日本だと5%からスタートし稼ぐ人はほぼ半分の45%にもなる累進課税がなく所得税は一律20%。エストニアの平均給料なら日本の所得税10%になるかもしれないところ倍払うのだから、お得かと言われると少し多く払っているような気もする。失業保険や年金もちょこっとだけひかれるので手元に入るのは給料の3/4ぐらいになる。ちなみに雇用主が社会税を払うので、健康保険なども自動的にカバーされる。

一律20%とはいったものの低所得者は一切の税が免除できる。給料から差し引かれていても、日本でいう年末調整的なアレで年度末に申請すると返ってくる。

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ちなみに消費税もヨーロッパの平均的な20%。むしろ他の北欧諸国やそれ以外のヨーロッパ諸国と比べても低い。お店で見る値段は必ず税込み価格で表示されているので自分で計算する必要もなし。

生活費

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総合的にいえば他のヨーロッパに比べると割と安い。タリンの賃貸はアムステルダムに比べて3倍安くて、サンフランシスコと比べて8倍手に届きやすい。東京と比べても家賃やスーパーは安いけど外食はヨーロッパ水準なので、文化的な生活をしたいなら月600-900ユーロ、寮やシェアフラットに住んで自炊オンリーを極めれば月300ユーロあれば暮らせる。

自炊はかなり安く済む(人参一本3円ぐらい)ので日本と比べると低い平均的な給料でもある程度の生活が送れると思います。エストニアのスーパーのようすがもっと見たい人は下の動画もチェックしてね!

結論はITエンジニアとして稼ぎたいならアメリカ西海岸あたりが良いと思います。