エストニア 日常

エストニアで一番怖いもの

エストニアで一番怖いもの

エストニアにいて一番怖いもの、それは冬季鬱。エストニアに限らず、北欧を含め高緯度地域は冬にやたら日が短くなるので、どこでも割と大きな問題だと思う。 専門家でもないのでエストニア在住3年目の愛知県出身日本人が思ったことを書くだけの記事なので細かい話はちゃんと論文を読んでね。

原因

まず圧倒的に短い日照時間は結構精神にクる。日が最も短くなる冬至は日照時間が4-5時間ぐらいしかないので、太陽を見ることはほとんどない。そして天気予報をチェックしてる人は知ってると思う(誰が住んでもないエストニアの天気を確認するんだ?)んだけど、エストニアの冬は9割方くもりか雪。つまり4-5時間日照時間があると言っても実際の日照時間はゼロ

要約すると、太陽はまず見れない。それも一日じゃなくて数か月単位。平均して太陽1時間も見えないし、これのなにが怖いかって実際に体験してみないと冬のキツさが理解できないところだと思う。もちろん来る前にも北欧の日照時間が短くなる(逆に夏は長くなる)ことぐらい知ってたけど、こんなに短いと思わなかったしそもそも天気が悪すぎて太陽がここまで見れないとは思ってなかった。

エストニア観光に来るなら特別な理由(クリスマスなど)がない限り絶対に。カラッとしたいい天気で湿度も低いので夏はかなり過ごしやすい。日照時間も長いので夜は10時ぐらいまで明るい。代わりに朝3時には太陽が出てしまうので不眠症に悩む季節でもある。そんなデメリットを差し置いて、旅行には最高の天気

対策

**な、ない・・・!**人間様は太陽も天気もコントロールできないし仕方ないよね、っていう気持ちにはなるんだけど、実はサプリでよくなる(らしい)。 かくいうわたしも今冬はパンデミックも重なってそれなりに鬱になったのでサプリを飲み始めた。

image

薬局にいる薬剤師さんに冬季鬱の悩みを話してからお勧めしてもらったので間違いないと思う。 太陽の代わりにVitamin D、ストレスや鬱にマグネシウムという認識なんだけど、違ったらゴメン。

味と臭いがキツイしマグネシウムのほうはかなり大きいカプセルなので結局毎日飲めていないけど、精神状態はマシになったような気がする。多分プラセボ効果だけど。

今の時期はロックダウンや移動制限があるので難しいけど、エストニア人ほか北欧人は南ヨーロッパの方にバカンスに行く人もそこそこ多い。それだけ日光や暖かさは大事なのだ。

北欧はなんとなくユートピアみたいな幻想を抱かれがちだけど、一度冬を越してから移住を考えたほうがいい場所だと思う。太陽をどれだけ必要としているかは人それぞれだけど、普段から引きこもりがちなわたしですら太陽がなくなるとどんよりした気分になってしまうので太陽は偉大

当たり前だけど、これは日光の話で慣れもクソもないので生まれも育ちもエストニアみたいなエストニア人ですら鬱になる。今回の学びは冬季鬱は甘く見てはだめ、というか鬱全般甘く見てはだめ。幸い病院やカウンセリングなど様々なオプションがあるので少しでも必要だと思ったら迷わずにいこう。